
韓国で大規模な山火事の被害が広がるなか、過酷な消火作業にあたる消防隊員の食事写真がSNSに投稿され、あまりに簡素な内容に多くの市民が胸を痛めている。
あるネットユーザーは25日、山火事現場で消火を終えた消防隊員の夕食写真をSNSに掲載した。床に置かれた2つの使い捨て容器には、ご飯が入ったわかめスープ、キムチ、そして少量の豆のおかずが確認できた。
投稿者は「午後2時から午後8時まで山火事を消してきた消防隊員の夕食」と説明したうえ「『ごちそう』とは言わないが、せめて白ご飯定食くらいは用意できないのか。消防隊員だけでなく、国家と国民のために働く人々の待遇が改善されることを願う」と訴えた。
この投稿には共感と怒りの声が殺到し、「受刑者の食事の方がマシでは?」「有名芸能人は寄付もしてるのに、現場にはなぜ支援が届かないのか」といった反応が相次いだ。
一方、地方で義勇消防隊として活動しているというネットユーザーは、次のように現場の実情を明かした。
「状況によっては、この食事も“最善”なのかもしれない。田舎や山間部で火災が発生した場合、すぐに準備できる弁当は限られている。村の集会所で地元のお母さん方が協力してくれれば、うどんくらいは出せるが、それが難しければカップラーメンや水、コーヒーを配ることもある」
「消防隊員もすぐ交代して現場に戻らなければならないため、かえって簡単な食事の方が現実的という面もある。決して“わざと粗末な食事を出している”わけではない」
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