韓国で等身大人形「リアルドール」の通関を許容する指針が施行された昨年6月末以降、計1005件(全身型270件、身体の一部型735件)が輸入されたことが関税庁の資料でわかった。
韓国関税庁は成人用品であるリアルドールをわいせつ物とみて通関を保留してきた。だが最高裁は「人の尊厳と価値を深刻に毀損・歪曲したとは断定できない」として、保留処分を違法と判断した。
2018年以後、処分を取り消しを求めた訴訟49件のうち、進行中の4件を除いて関税庁が勝訴したのは2件だけ。これを受け、関税庁は昨年6月末、身体の一部を描写したリアルドールに対しては通関を許可した。昨年12月末からは全身型も通関が許可され、半身型を別途輸入して合わせた後、「全身型」として流通できるという指摘などが出た。
ただし、関税庁は▽児童・青少年として明白に認識・誤認される全身型▽特定の人物を模したもの▽安全性の確認が必要なもの――などについては通関を許容していない。今年に入って8月まで通関を保留したリアルドールは69件だった。
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