2024 年 12月 26日 (木)
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もうインスタントとは言わせない…「高級ラーメン」で市場攻略 (下)

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◇「健康食」と「ラーメン」

プレミアムラーメンであるにもかかわらず、「職人ラーメン」は発売5カ月後の今年3月、1000万袋の販売を達成している。これに支えられ、商品群も拡大している。

最近はジャージャー麺の食感をそのままを生かした「ユニジャージャー麺」を発売した。「今後、『健康食』と『ラーメン』を組み合わせた商品群を順に発売する計画」。ハリムの関係者はこう耳打ちした。

◇ご飯粒の形が一定に

ファーストフード専門チェーン「FIRST KITCHEN」のラーメン生産の専用工場の横には、即席ご飯の生産専用工場がある。ここでは品質の良い「即席ご飯」だけを専門に生産している。

ハリムの即席ご飯は無防腐剤が秘けつだ。

「ご飯の味」を生かすため、酸度調節剤、保存料などの防腐剤を一切使わず、米と水だけでご飯を作る。添加剤がないため賞味期限が短いと考えがちだが、ハリムの関係者は「殺菌処理を何度もしているので、むしろ他社より賞味期限が長い」と説明している。

他社の場合、間欠的殺菌をするが、ハリムは殺菌機に即席ご飯を丸ごと入れて殺菌するため、効果が優れているということだ。

ハリムの即席ご飯は、熱水に浸す方式ではなく、熱水噴射方式で一定の温度にした。鋳鉄釜で2回蒸らして食感を維持し、密封したご飯に100度以上高温の水を噴射してもう一度蒸らしている。

ハリムの即席ご飯も、やはり他の即席ご飯の製品より価格が高い。

だが、容器を開けて試食してみると、一般の即席ご飯とは違って、ご飯粒の形が押されず、一定に保たれていた。ふっくらしたご飯粒の食感も口の中にそのまま伝わった。他の製品とは異なり、四角容器を使っているため、丼ぶり用のソースを混ぜてもあふれないように便利さまで加えた。

◇オンライン物流センター

ハリムは来年9月の竣工を目標に、オンライン物流センターも準備している。消費者が注文するやいなや物流センターで包装し、ドアの前まで配達するという構想だ。

中間流通過程を省略して新鮮で質の良い製品を早く「食卓」まで届けるという目標がハリムの食品経営哲学とよく合っている。

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