ソウル市冠岳区新林洞で2022年8月、集中豪雨によって半地下住宅が浸水し、一家3人が死亡した事故があった。浸水した住宅の近くに住む住民は「当時、ゴミとともに水が逆流した」と記憶している。そのため「喫煙者が排水溝にたばこの吸殻を捨てるのを見て、不安になる」という。
新林洞では、排水溝を「灰皿」がわりにして、そこに吸い殻を捨てる人が非常に多い。記者が新林洞一帯の排水溝を確認したところ、計50カ所の半分以上が、吸い殻やたばこの箱、破れた紙、落ち葉など多様なゴミで埋まっていた。
排水溝は雨水を下水道に送る設備であり、ゴミや土砂などで詰まれば、排水機能に問題が生じてしまう。
蛍光ベストを着て路上の吸い殻を拾っていた男性(65)は「路上で拾う吸い殻より、排水溝に落ちている量がはるかに多い。排水溝にゴミが積もれば大雨が降った時に逆流するという事実を知っている人は多くない」と嘆く。
地元住民は「一人二人が吸うのではない。ものすごい人が吸い殻を落とす。区庁も管理しにくいだろう。大雨の際、逆流しないか」と懸念する。
区庁によると、こうした行為は違法だ。下水道法は、公共下水道を損壊したり、その機能に障害を与え、下水の流れを妨害する場合、5年以下の懲役や5000万ウォン以下の罰金に処すると規定している。
(c)MONEYTODAY