
猛暑警報が発令されたある日、韓国・仁川の路上で裸足のままレタスを売っていた高齢女性を助けた――こんなユーチューバーの映像が公開され、大きな反響を呼んでいる。約20万人の登録者を持つユーチューバー「オ・ドンジ」は7月2日、「おばあさんを助けました」というタイトルでライブ配信をした。
映像には、強い日差しの下で地面にしゃがみこみながらレタスを販売する高齢女性に声をかける様子が映されている。「こんな暑い日に、ここで何をしているんですか?」と尋ねるオ・ドンジに、女性は「自分で育てたレタスを売っている」と答えた。
オ・ドンジはすぐに「全部買いますから、家に早く帰ってください」と提案した。女性が「量が多すぎる」と固辞するも、彼は「5万ウォン(約5700円)払いますから、すぐに帰ってください」と説得した。
レタスの代金は本来2万ウォンだったが、オ・ドンジは5万ウォンを渡し、さらに近くのカフェで冷たい飲み物を購入して女性に提供した。また、ある視聴者から提供されたという現金20万ウォンも手渡した。
女性は感極まり、「息子が3人いるが、夫が昨年亡くなってからはほとんど訪ねてこなくなった。お父さんがいなくなったから、息子たちが私を軽んじている気がする。全然来なくなった」と涙をこぼした。
オ・ドンジは「もういいですから、涼しい部屋でおいしいものでも食べてください」と促した。
この映像は「猛暑にレタスを売っていたおばあさんを帰宅させました」というタイトルで9日に公開され、視聴者からは「たとえPV稼ぎ目的でも、助けになったのは事実」「おばあさんがあの日、暑さの中で商売せずに済んだなら、それで良い」といったコメントが寄せられている。
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