
ソウル動物福祉支援センターに1匹の犬が保護されている。よくしつけられ、性格が良く、きれいにトリミングされた子犬だ。誰もが「迷子」と信じて疑わなかったが、実は「捨て犬」だった。
同センターによると、「ラッタ」という名前のこの犬は2024年3月、京畿道東豆川市(キョンギド・トンドゥチョンシ)の教会で見つかった。とても清潔で毛並みも整い、知らない人にも懐いて近づいてくるので、多くの人が「すぐ飼い主が見つかるだろう」と思っていた。
ところが、ラッタはマイクロチップによる動物登録がされておらず、保護公告期間が過ぎても名乗り出る飼い主は現れなかった。結局、ラッタはソウル市麻浦区(マポグ)にあるセンターに移され、新たな家族が現れるのを待つことになった。
スタッフによると、ラッタは「待て」「お座り」「お手」などの基本的なしつけができており、トイレもトイレシートで問題なくできる「完成型の飼い犬」だという。
体重は3キロ台と小柄だが、元気いっぱいで明るい性格。近づいてくる人にしっぽを大きく振って喜びを全身で表し、他の犬との関係も良好。どんな相手にもポジティブなエネルギーを与える存在だ。
施設側は「新しい家庭が見つかれば、そこでゆっくり慣れる時間を設け、必要に応じて外部のしつけ支援も活用してほしい」と呼びかけている。
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