今年の最低賃金である時給1万30ウォン(約1070円)以下で「ベビーシッター」を募集する求人が韓国で物議を醸している。
地域生活コミュニティアプリ「ダングン」の求人サービスに8日、1件の求人が掲載された。条件は月・水・金曜日の午前9時から午後6時まで、場合によっては週5日勤務も――という内容だった。
募集者は双子を育てていると明かし、「双子の世話が可能な経験者を求める。家に小型犬がいるため、犬好きであることが条件」とした。
さらに「簡単な掃除や整理整頓を朝に済ませてから業務を始めること」を求め、「掃除担当者が来るので大掃除は必要ないが、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を保ってほしい」と付け加えた。
一方で「子どもの世話のみを希望する人は応募しないでほしい」と記し、明らかに「家事サービス」を強調していた。
待遇が「時給は1万ウォンに食事代を含む金額」と低いのに「病院への同行が必要で、孫を世話するような愛情を持って接してほしい」と高めの要求が続いた。
ネットユーザーからは「素直にハウスキーパーを募集すると言え」「最低賃金でここまで要求するのは非常識」「不法滞在者でさえ応募しないだろう」など批判的な声が相次いだ。
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