ソウル市蘆原区(ノウォング)上渓洞(サンゲドン)で先月30日に入居が始まった新築マンションで、住民や入居予定者側から漏水やかびの発生など10件を超える苦情が相次いでいる。施工会社はできるだけ早く改善措置を取るとしているが、説明も不十分だといい、住民側は建て直しを求めるなど怒りを募らせるばかりだ。
ある住民の部屋では床材と壁紙が剥がれ、そうした箇所に異なる色の石こうボードや壁紙が貼られていた。住民は「浸水したことは明らかだが、施工会社がこっそり処理しようとしたため、つぎはぎになった」と話した。
また、入居予定者の1人は、準備のために訪れ、息子と娘の部屋にたくさんカビが生えているのを見てあぜんとした。被害補償を求める用意があると伝えると、施工会社は許諾もなく部屋に入ってボイラーで湿気とカビを除去しようとしたという。
施工会社は「損傷があったのは12階で、順に水が下に漏れて一部の階に被害が出た」と説明しているが、この入居予定者は「問題のある家がたくさんあるのに、目に見えるところだけを措置している」と批判した。
被害世帯が望むのは全面再施工だ。被害の痕跡や施工会社の説明を総合すると、新居が竣工承認直前に水に浸かったのだから、どの資材もまともではないという不安があるからだ。
入居に合わせ、それまで住んでいた家の契約が切れ、インテリアや家具の予約もしていた住民はやむなく被害を受けた部屋に入居した。
この住民は「ボイラー室に問題があって水が漏れたということに明確な釈明はなく、問題があれば措置すると言われても信用できない」と話した。
施工会社はニュース1の取材に対し、一部の部屋であったミスについては「早く措置し問題を解決する」と伝えた。
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