がんで息子を亡くした母親が韓国YTNのラジオ番組「チョ・インソプ弁護士の相談室」で、疎遠になった元嫁への財産相続を防ぎたいと相談した。
母親は夫を早くに亡くし、息子を一人で育て、経済的な安定を築いた。息子の結婚後も小型マンションを購入してやるなど支援したが、息子が肺がんを患ったことで状況が一変した。母親は全力で看病を続けたが、嫁は仕事を理由に病院にもあまり来ず、協力的ではなかったという。
しかも母親はある日、嫁が男性と親密そうな様子で車から降りる姿を目撃。そのことは病状を懸念して息子に伝えなかったが、亡くなった後で嫁に「失望した」と伝えた。すると「新たな人生を歩む」と宣言され、大げんかの末に絶縁状態となった。嫁がSNSに投稿した新しい恋人の写真は、かつて目撃した男性と同一人物のようだという。
母親は、自身が亡くなった後に財産が嫁に相続される可能性を心配し、専門家に相談した。
番組に出演した弁護士は「息子が亡くなった後も母親と嫁は親族関係を維持しているため嫁が直接の相続人ではないが、代襲継承人に該当する可能性がある」と説明。代襲継承人とは、本来の相続人が相続開始前に死亡または資格を失った場合にその順位を継ぐ直系子孫または配偶者を指す。
また「嫁との親族関係を解消するには嫁が再婚する必要があり、再婚しない限り関係を終了させる方法はない」と説明している。嫁に相続させたくないなら、財産そのものを寄付するか、第三者へ贈与したりして、相続を回避または小さくできると助言した。
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