パーム油の価格が高騰し、韓国の食品業界が値上げ圧力に直面している。パーム油輸出国1位のインドネシアが、輸出を禁止したことによるバタフライ効果だ。
食品業界は昨年、穀物価格の急騰により、一斉にラーメンやスナック製品の価格を引き上げている。パーム油の価格高騰が長期化すれば、さらなる値上げが避けられない。
資産分析サイト「トレーディングビュー」によると、マレーシア産パーム油の先物価格は先月28日でトン当たり7014リンギット(204万1424ウォン)に跳ね上がった。先月初めの5500リンギット(160万ウォン)から1カ月で27%も上昇した。昨年末までは4200リンギット程度で、2年前には2000リンギット前半だった。2年で3.5倍も上昇したわけだ。
マレーシア産パーム油は、韓国食品業界が主にラーメンとスナック菓子に使用する。ラーメン市場1、2位の「農心(ノンシム)」と「オットギ」、製菓業界1、2位の「オリオン」と「ロッテ製菓」など大部分のラーメンと製菓企業が使うのはすべてマレーシア産パーム油だ。業界関係者によると、パーム油はラーメン原価の6%を占める。小麦粉の15%に次いで2番目に多い割合だ。
ラーメンや菓子のような加工食品の価格変動は消費者物価に影響を与えざるを得ない。統計庁発表の消費者物価動向によると、消費者物価指数は前年同期比4.8%増加し、13年6カ月ぶりの最大上昇率を記録した。特に加工食品は7.2%上昇した。
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