2000年代に入って、韓国ラーメン企業の輸出拡大戦略が本格化し、K-ラーメンの市場は拡大し続けた。現在、1位の農心が約100カ国、三養食品が約90カ国に輸出している。世界135カ国で韓国ラーメンが売られている。国別の輸出規模も大きくなった。年間の輸出額が1000万ドル以上の国は、2017年の11カ国から昨年は18カ国に増えた。
K-ラーメンの主な輸出国は中国、米国、日本だ。昨年は中国が1億8892万ドルで、輸出量の24.6%を占めた。続いて米国が7616万ドル、日本が6062万ドルで3強を形成する。
輸出多角化によって4位圏の競争も激しくなった。フィリピンが3133万ドル、タイが3086万ドル、オランダが3002万ドルで互角だ。5年前の2017年のラーメン輸出国の順位はフィリピン9位、オランダ16位だったことを考えれば、それだけ現地で人気を得ているということになる。
◇「挑戦のDNA」
東南アジアでK-ラーメンの人気は韓流の影響が大きい。
韓国農水産食品流通公社によると、フィリピンの場合、新型コロナウイルスの感染拡大でインスタント食品の需要が増加したうえ、K-コンテンツによく登場するラーメンが注目されたことで急成長した。オランダの場合、健康食であるアジア料理に対する関心が高まり、現地最大スーパ「アルバート・ハイン」に辛ラーメンとプルダックポックンミョンが並ぶなど、流通チャンネルの拡大の影響が大きかった。
農心関係者は「ラーメンを発売してから、ほどなくして輸出した。『挑戦のDNA』で海外でも着実に成長してきた。たとえ韓流が衰えても、一度現地の人の舌になじめば後戻りはない。K-ラーメンの人気は持続するだろう」と見通している。
(つづく)
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