
韓国の光州市(クァンジュシ)のチキン専門店で、客から暴行されたアルバイト店員が反撃し、警察が「双方暴行」として捜査している。アルバイト店員が7月31日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で、容疑者扱いについて怒りと困惑を訴えた。
事件は7月20日に発生した。アルバイト店員が勤務を終えて店内で食事をしていると、会計を済ませた客の男が突然振り返り、店員の頰を平手打ちした。

驚いた店員が立ち上がり、男の腕をつかんで拳で応戦。現場にいた店主と他のスタッフが止めに入り、騒動はその場で収まった。
店員は額が腫れ、唇が切れる軽傷を負った。後に加害者と示談したが、警察から「双方暴行」として調べていると聞かされ「納得がいかない」と憤っている。

報道を見たネットユーザーたちは「いきなり殴られて黙っていろというのか」「あれは正当防衛の範囲だ」「反撃が暴行扱いされるなら、殴られてもじっとしていろと言っているのと同じだ」といった批判的な声を寄せた。
韓国では近年、暴力事件における「正当防衛」の認定範囲がしばしば議論となっており、今回のようなケースを暴行と見なすことについて法的な見直しを求める世論が高まっている。
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