◇コンテンツ競争力を高めるTVING
TVINGのオリジナルラインナップにKTの製作能力が上乗せされ、コンテンツ競争力もいっそう高まるとみられる。
TVINGは「女子高推理班」「ソウルチェックイン」「ユミの細胞たち」「酒飲みの都会の女たち」「乗り換え恋愛」などオリジナルコンテンツの底力を見せている。
加えて、最近、KTスタジオジニーが製作した「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が興行に成功し、KTのコンテンツ力が立証された。KTスタジオジニーは今年、10本のオリジナルコンテンツを公開する予定だ。
KTの立場では、TVINGという強力な流通網を確保することになった。KTは以前、コンテンツ製作とプラットフォーム事業を垂直系列化する戦略を取ったが、seeznの不振でOTT市場でのポジションが弱かった。
今回の合併で400万人余りの利用者数を保有するTVINGを通してコンテンツを需給できるようになり、KTは製作に集中できるようになった。
◇全方位的な協力も
さらにKTスタジオジニーはCJ ENMから1000億ウォン規模の持分投資を受けることになった。14日、両社はコンテンツ製作および流通協力に関する契約を締結した。契約期間は同日から5年だ。
グローバル市場進出を狙うTVINGを通じて、KTが自社コンテンツを海外市場に披露できるという長所もある。TVINGは日本や米国、台湾米国などでも直接サービスを開始するという計画を明らかにしている。
映画やドラマだけでなく、音源、ウェブ小説、ウェブトゥーンなどコンテンツ分野内の全方位的な協力も可能になるとみられる。
KTグループのメディアコンテンツ事業コントロールタワーを担うKTスタジオジニーを中心に、TVINGがKTグループ社ジニーミュージック、ストーリーウィズなどと協力する余地もある。
これまでにCJ ENMとKTはパートナーシップを締結し、音源事業協力▽実感メディア事業のための共同ファンド造成▽メディア・コンテンツ分野共同事業のための事業協力委員会構成――など多方面での協力計画を明らかにしている。
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