戦場で撃たれた兵士を多目的無人車両が救出し、無人潜水艇が水中で機雷を処理する――。かつてSF映画で描かれた無人兵器の運用が韓国で現実になりつつある。兵力が減少する中で、無人兵器の活用は必須になり、韓国国防省は従来の兵力重視から人工知能基盤の有・無人複合システムへの転換を推進している。
有無人複合システムでは、無人で偵察、探索、攻撃などを遂行することで戦闘員の生存性が向上し、迅速に意思決定できるメリットが大きい。機械が兵力に代わるのではなく、効率的な兵力運用を補完する考え方だ。
無人兵器の運用は戦闘員の生存力を高めることに重点を置いており、陸軍で試験運用を終えた多目的無人車両が代表的だ。
バッテリーで動く多目的戦闘車両はGPSを利用して遠隔操作でき、監視・偵察・輸送など任務の性格によって装備や武器を搭載できる。
また、海軍は昨年、無人機雷処理機や無人航空機、水中無人探査機を公開した。
特に無人水上艇は母艦から遠隔で運用でき、悪天候でも24時間警戒、偵察などを遂行することができる。
空軍と韓国航空宇宙産業(KAI)は量産を控えている韓国型戦闘機KF21を改良し、2040年代を目途に有無人複合戦闘飛行システムの整備を目標にしている。
1台の有人機が数台の無人機と編隊を成し、AI基盤で自動的に危険地域の偵察・探索などを担うため、操縦士の生存性を大幅に高めることができる。
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