2024 年 12月 26日 (木)
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「n番部屋」資料、ネット上に…加害行為は終わっていない (下)

ソウル市内で開かれた集会で、性搾取への対応を求める政党関係者©news1

◇非協力的な海外ネット事業者

n番部屋で作られた性搾取物は数千点と推定される。主犯格が摘発されたにもかかわらず、性搾取物は依然、インターネット上に存在する。放送通信委員会によると、韓国では昨年、性搾取物と不法撮影物2万7587点が捕捉され、接続が遮断されている。

性搾取物の販売者と購入者はTwitterやFacebook、Discord、Telegramのチャットルームなどで接触していることが判明している。

取引の類型は大きく分けて▽購入者に資料をダウンロードするリンクを送るタイプ▽販売者が購入者を一つのチャットルームに集めて性搾取物を少しずつ公開するタイプ――の2種類ある。

TwitterやTelegramなどにアクセスすれば、「n番部屋の資料を売る」という広告が簡単に見つかる。さまざまなTelegram匿名チャットルームでも「成人物部屋に加入せよ」という広告文が出てくる。

韓国では昨年末、インターネット事業者に義務を課す「n番部屋防止法」(電気通信事業法および情報通信網法改正案)が施行されたが、法人が海外にあるTelegramには法の順守を強要できないのが実情だ。

法施行後、不法撮影物フィルタリング機能はカカオトークなど韓国事業者だけが導入した。

Telegramは韓国警察の捜査にも協力的ではないようだ。ある警察関係者は「性搾取物販売者を検挙するためにはIPアドレスを特定しなければならないが、Telegramに要請しても情報を開示しない」と明かしている。

©MONEYTODAY

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