中国の通販サイト「アリエクスプレス(AliExpress)」を運営する大手テクノロジー「アリババグループ」が「K-ファッション」に対する影響力を高めるための対策に乗り出した。
アリババは、ムシンサ、Wコンセプト、ジグザグ、エイブリーなど韓国の主要ファッションプラットフォームに対する投資を提案したことが確認された。ただ、これらのプラットフォームはすべて、アリババの提案を断った。中国側と情報が共有され、流出するという懸念があるためだ。
業界では、投資会社が希望する場合、取引額のほか、主要入店ブランド・顧客注文の情報などを含めたKPI(重要業績評価指標)を提供するという条件付き契約を結ぶ場合が多数あるという。
契約を結べば、アリババが各プラットフォームを通じて、韓国の顧客が好むブランド、ファッションスタイルといった敏感な情報を調べたり、有意義な営業データを覗き見たりする可能性も排除できない。
ムシンサ、Wコンセプト、ジグザグについては、早急な投資を求めていない点も拒絶理由に挙げられる。これらのプラットフォームは営業利益の黒字を出している。ムシンサの場合、シリーズC投資を受けたところがKKR、ウェリントンなど米国を拠点とする会社だ。
ただ、この4年間の累積赤字が2000億ウォンに達するなど、反転に向けた突破口が必要なエイブリーは、アリババグループの投資誘致を受け入れる動きを見せている。エイブリーは、アリババグループからの1000億ウォン規模の投資誘致をめぐり交渉中だ。
エイブリー関係者は「現在、シリーズCラウンドで2兆ウォン台のバリューを認められ、2000億ウォン規模で投資誘致を進めている。検討している複数の企業の中にアリババがある」と話した。
アリババはエイブリーの企業価値を9000億ウォン台と評価し、1000億ウォン規模の投資を提案したという。
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