韓国の「財閥家の末息子」をはじめウェブ小説、ウェブトゥーンIP(知的財産権)がドラマ化されて成功を収めている。「オリジナルストーリー」がK-コンテンツの発展をリードするにつれ、クリエイターとIPが正当な代価を受け取り、公正に消費できる環境を整えるよう求める声が高まっている。
韓国政府は重点的に保護する著作物の対象にウェブ小説とウェブトゥーンを加え、クリエイターとコミュニケーションを取って著作権侵害に対応する総合システムを構築する。
最近、ウェブトゥーンとウェブ小説は、K-コンテンツのグローバル化を導く必須要素として浮上している。韓国コンテンツ振興院によると、ウェブトゥーンの市場規模は2020年の1兆538億ウォン(1ウォン=約0.1円)から2021年には1兆5660億ウォンに急成長した。2020年の7415億ウォンだったウェブ小説の市場規模も昨年は1兆ウォンを超えたものと推定される。
ただ、市場成長の勢いが強まるにつれ、違法コピーの共有も速まり、著作権侵害方法も多様になるなど被害も大きくなっている。
これに対し、文化体育観光省はウェブ小説、ウェブトゥーン分野の著作権侵害に体系的に対応するため、2027年までに総合対応システムを構築し、重点保護著作物の対象にウェブ小説とウェブトゥーンを追加した。また、ウェブ小説の流通・配給プラットフォームに著作権保護技術を優先的に支援できるようにする方法を検討している。
従来のウェブハード、トレントに限られていた違法コピーのモニタリングの対象を、今年からウェブ小説、ウェブトゥーンにまで拡大し、違法コピーを迅速に申告できるよう、申告サイト(COPY112)の申告手続きも簡素化した。
同省関係者は「違法サイトによりウェブ小説・ウェブトゥーンを利用することは業界の売り上げ額減少とクリエイターに正当な代価を支給できないことだけに終わらず、K-コンテンツ産業の萎縮と持続的な成長を阻害する要因だ」と指摘している。
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