
韓国慶尚南道巨済市で20代の男3人が飼い犬にBB弾(プラスチックを球形に成型、研磨したもの)を数百発浴びせた事件で、被害を受けた犬の1匹が眼球摘出手術を受けたことがわかった。事件発生から約1カ月、残された犬たちは深刻な心身の傷を負っている。
動物保護団体「ビーグルレスキューネットワーク」は7月2日、公式SNSで「事件の被害犬『メファ』も、ついに眼球摘出手術を受けることになった」と明らかにした。
事件は6月8日午前1時頃、巨済市のある飲食店敷地内で発生。現役海兵隊員を含む20代の男3人が民家に侵入し、飼われていた4匹の犬にBB弾を1時間以上にわたって乱射。犬1匹は死亡、他の2匹も重傷を負った。
メファは体中に傷を負い、特に目にBB弾が命中。4回にわたる麻酔手術で視力回復を試みたが、回復は叶わず、ついに片目を摘出することとなった。以前は人懐っこく温和な性格だったが、事件後は人間に対する強い警戒心を示し、飼い主にさえ噛みつくほどのトラウマを抱えているという。
飼い主もまた、事件の衝撃と喪失感から日常生活が困難な状況にあると伝えられている。
同団体によれば、すでに4万件以上の嘆願書が集まっているが、「加害者とその親はまったく反省しておらず、虚偽や言い訳を繰り返している。動物は言葉を持たない。代わりに私たちが声を上げて、加害者に厳しい法の裁きを」と訴えている。
事件後、オンライン上では加害者らの個人情報が拡散された。被害者によれば、加害者たちは当初「犬に噛まれた」と主張していたが、「ふざけてやった」「酒に酔っていた」「犬の反応が気になった」と次々に言い分を変えており、世論の怒りを買っている。
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