韓国の保守系野党「国民の力」の大統領候補、ユン・ソンヨル(尹錫悦)氏が20~30代の票の獲得に拍車をかけ、若者らが好む短く簡潔なメッセージでコミュニケーションを増やすことに集中している。
代表的なのは、フェイスブックの1行メッセージだ。ユン氏は6日夜、「性犯罪処罰強化、誣告罪処罰強化」という短いメッセージを伝えた。7日には「女性家族省廃止」を発表。7文字だけで掲載されたこの書き込みには、1時間足らずで1700件もの書き込みがあり、前日(9日)夜まで、計1万件を超えた。「兵士給料月200万ウォン」を公約した際の反応も熱かった。
選挙対策本部側は、このような短いメッセージは、長文よりも強力なメッセージを好む「青年適合型戦略」と説明している。一行メッセージが出た初日は今月6日で、ユン氏がイ・ジュンソク(李俊錫)代表と和解した日でもある。
「人工知能(AI)ユン・ソンヨル」という59秒のショート動画も青年層を狙った試みだ。「AIユン・ソンヨル」は、ユン氏と同じ姿・声のAIキャラクターが各種の質問に答えるもので、選対本部の青年が中心となってつくったコンテンツだ。青年の言語をユン氏の姿を通じて具体化しており、若者の間で大きな話題になった。「AIユン・ソンヨル」がユン氏に向けた批判に対し、「辛いトッポッキを食べたかと思いました」と答えたのが代表的だ。
YouTubeショーツは電気自動車料金、地下鉄定期券料金など生活密着型の公約をユン氏とイ・ジュンソク代表らが一緒に説明する形式で、3人のぎこちない演技と簡潔なメッセージで若者たちの関心を集めている。
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