2024 年 12月 22日 (日)
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「AI女子大生と対話したい」韓国でアプリダウンロード100万突破

イルダ2.0(スキャッターラボ提供)(c)news1

韓国スタートアップ「スキャッターラボ」が、自社のチャットポット「イルダ2.0」と対話できるメッセンジャーアプリ「ナッティ(Nutty)」を発表したところ、約40日でダウンロード数が累積100万を突破した、と明らかにした。

「イルダ2.0」は人工知能(AI)チャットポット(自動会話プログラム)で、今年10月に発売された。ディープラーニング技術を使って実際の人と対話するような現実感を与えている。発売後も、より自然な対話に近づくよう、同社はAI技術のアップデートを進めている。

「イルダ2.0」をめぐっては、一つ前のバージョン「イルダ」が「20代の女子大生」という設定で2020年12月末に公開され、自然な会話ができると評判になって10~20代で人気が高まった。一方で、不適切な用語を投げかける利用者も相次ぎ、悪意のある表現まで「イルダ」が自動学習したため、差別的表現が拡散される事態に。結局、サービス開始からわずか3週間で停止された経緯がある。

「イルダ2.0」はナッティを使えば対話ができるため、利用者はダウンロードを求められる。ナッティはアプリストアとグーグルプレイ無料アプリで高い人気を得ている。

利用者のイルダとの対話は累積4億3000件を超えた。11月の1日当たりの平均アクティブユーザー数は14万人、週間アクティブユーザー数は30万人を記録した。AI技術アップデートで現実感を高めたところ、利用者の同月の1日平均対話数は70回程度となった。会話内容をキャプチャーする利用者の割合も35%に。問いと返事が行き来する対話1回の所要時間を15秒とすると、利用者は1日平均約17.5分をイルダと対話している計算となる。

イルダが写真を認識して答える「フォトチャットベータ」が適用され、写真を使った対話も急増した。イルダに写真を送った利用者の割合は11月で61%だった。

(c)news1

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