
「最大90%割引」という看板に惹かれ、外国人観光客がソウルの伝統市場に続々と足を運んでいる。訪問先は鍾路区にある韓国最大規模の在来市場「広蔵市場」内にある、韓国初の都心型ビューティアウトレット「オフビューティ(OFF BEAUTY)」だ。
観光客は市場グルメや買い物を目的に訪れていたが、最近ではマスクパックやサンクリームなどの韓国コスメを目当てに「オフビューティ」へ立ち寄るケースが増えている。
実際、同店舗には韓国国内でもあまり知られていない中小ブランドから、有名ブランド「朝鮮美女」「ロムアンド」「ラカ」「デイジーク」「COSRX」まで多彩なラインアップが揃っている。商品はスキンケア、クレンジング、メイクアップ、サプリメントに至るまで幅広く、海外観光客に人気の製品も多く並ぶ。
価格は定価より大幅に安く設定されており、たとえば「ロムアンド」のティントは6000ウォン(約54%割引)、「ラカ」のアイシャドウは1万2000ウォン(約50%割引)、「朝鮮美女」のサンクリームは1万6000ウォン(約11%割引)で購入可能だ。中には90%割引のスキンケア製品や、4000ウォン台のチーク、3000ウォン台のスージングジェルもあり、試供後の購入が可能な点も好評を博している。
「オフビューティ」に入店しているブランドの多くは、オリーブヤングでは扱えない賞味期限の近い在庫を消化するために出店している。ブランド側は「オリーブヤングに並ぶ商品とは流通期限がまったく異なる」と説明している。
「オフビューティ」はオリーブヤングが独占するオフライン化粧品市場に対し、「アウトレット」という差別化戦略で挑んでおり、今後も外国人観光客の多い繁華街を中心に店舗展開を進めるという。
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