韓国で海苔(のり)の原価が急騰し、食卓に上がる味付け海苔の価格も乱高下している。中堅業者を中心に味付け海苔の値上げが始まり、業界全般に拡散するのではないかという不安感が高まっている。
業界関係者によると、廣川(クァンチョン)海苔、成京(ソンギョン)食品、大川(テチョン)海苔の3社は今月、味付け海苔の価格を平均10~20%引き上げた。
要因は原価の急騰にある。昨年初めには1網(120キロ)7万ウォン(1ウォン=約0.11円)台だったものが最近35万ウォン前後まで上昇した。異常気象と赤潮発生が原因。通常の収穫時期は11月から3月までだけに、現在上昇した価格は今年いっぱい維持される可能性が高いという。
大企業も価格引き上げの圧迫を受けている。「ヤンバン海苔」などを販売する東遠(トンウォン)F&Bの関係者は「現在は値上げの計画はない」と話したが、「食卓への影響を考えて損害を甘受して耐えている」と明らかにした。
「名家海苔」「ビビゴごま油海苔」などを販売するCJ第一製糖も価格引き上げについては決まっていないとしている。
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