韓国・ソウル市庁駅前で起きた交通死亡事故で、加害車両のドライバーが68歳だったことを受け、韓国で高齢ドライバーに対する危険管理の必要性を指摘する声が高まっている。
事故の原因については急発進、運転未熟、不注意など多様な点が挙げられている。もし、原因が運転未熟や不注意であれば、高齢運転者の運転資格維持に関する議論はさらに過熱するとみられる。
道路交通公団によると、昨年、65歳以上の運転者が加害者となった交通事故は3万9614件で、3年連続で増加し、過去最高となった。交通事故全体に占める割合も20.0%と上昇傾向だ。
今年2月にも、ソウル市恩平区延伸内駅近くの道路で、79歳のドライバーが運転していたSUVが9台が関係する追突事故を起こし、70代の男性が死亡し、13人が負傷した。
政府は満75歳以上の高齢運転者の運転免許更新周期を3年とし、免許更新時の認知能力検査と交通安全教育を義務付けている。
各自治体は運転免許返納を促進するため、高齢者に現金給付制度を導入するなどしているが、年間免許返納率は2%に過ぎない。
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