
韓国の学習塾業界が、幼児英語学園で実施されてきた「4歳・7歳入試(通称レベルテスト)」を全面禁止する自律的改革案を打ち出した。しかし、法的強制力を伴わないため実効性を疑問視する声が強まっている。
学習塾総連合会は「健全な学園教育のための宣言」を発表し、幼児英語塾での入学試験を廃止し、代わりに先着順や抽選方式などで園児を募集するよう指針を示した。さらに「英語幼稚園」という名称の使用も禁じる方針だ。
この決定は、近年「4歳・7歳入試」と呼ばれる入学試験のために幼児が高額の個別指導や暗記式授業を強いられているとの批判が高まったことを受けたものだ。
ただ、ソウル市教育庁が実施した特別点検では、対象となった248カ所のうち63カ所で違反が確認され、うち11カ所は幼児の実力を試す「レベルテスト」を実施していた。17の市道教育庁の集計が完了すれば違反事例はさらに増えるとみられる。
学習塾業界は自律的努力によって改善が進むと期待する一方、実際には違反塾を連合会から除名するかどうかは未定で、強制力に欠ける。市民団体「7歳入試国民告発団」は「違反塾は即時に除名・公開しなければ抑止力は生まれない。教育省と各教育庁は登録抹消・教習停止といった最高水準の処分をすべきだ」と主張した。
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