「揚げそぼろパン」で有名な韓国・大田(テジョン)のパン店「聖心堂(ソンシムダン)」の営業利益が大企業の運営するフランチャイズの国内営業利益を上回った。
金融監督院の電子公示システムによると、聖心堂を運営する「ロッソ」の昨年の営業利益は前年比104.2%増の314億9639万ウォン(1ウォン=約0.11円)だった。
一方、韓国の大手ベーカリーチェーン「パリバゲット(Paris Baguette)」を運営する「パリクロワッサン」の昨年の営業利益は198億8170万ウォンにとどまった。
業界には、聖心堂とパリクロワッサンの営業利益の差は「個人店」と「フランチャイズ」の事業構造の違いにあるという見方がある。
昨年ロッソの売り上げは1243億ウォン。公正取引委員会の加盟情報公開書(2022年)を見ると、パリバゲット加盟店全3402店の売り上げ合計は2兆5000億ウォン以上だが、営業利益は200億ウォンに満たない水準だった。
フランチャイズの本部は加盟店を支援するために営業奨励金や広告などマーケティング費用を使うし、人件費や福利厚生のための支出も必要。実際パリクロワッサンの販売管理費の割合は売り上げの45%、聖心堂は22%水準だという。
もしパリクロワッサンが販売促進費(約1400億ウォン)と物流費(約1500億ウォン)を支出しなければ営業利益は10%以上に高くなるという。
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