韓国で30年来の同僚である男性社員が目の前で倒れたのに、何もせずその場から立ち去った社長の行動が波紋を呼んでいる。
JTBC「事件班長」の報道によると、今年8月、京畿道華城(キョンギド・ファソン)の会社に勤める男性が倒れた。家族が病院に着いた時、既に男性は亡くなっていた。
死因は心臓発作。遺族は病院で会った社長から「倒れる前に言い争いがあった。だが、倒れる瞬間は見ていなかった」と聞き、いったんは納得した。しかし、後日、警察と職場の防犯カメラを確認したところ、社長が殴りかかろうとした際、男性が胸を押さえて倒れる様子が映っていた。
さらに、社長は倒れた男性を5秒ほど見つめた後、指差しながら立ち去った。男性はその後、1~2分間は四肢を動かしていたことが確認されており、遺族は「すぐに適切な対応が取られていたら助かった可能性がある」として社長を遺棄致死の疑いで告訴した。
遺族は「倒れた時は心の中で何度も助けを求めたことだろう」と話した。
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