2025 年 7月 28日 (月)
ホーム社会「24時間騒音」と「光害」に悲鳴…韓国・大学病院新館の隣接マンション住民「命を救うはずが生活破壊?」

「24時間騒音」と「光害」に悲鳴…韓国・大学病院新館の隣接マンション住民「命を救うはずが生活破壊?」

住民らが掲げた病院への抗議横断幕=オンラインコミュニティ(c)news1

「命を救う病院? 24時間の騒音と光害に発狂しそうだ! お前らもここで暮らしてみろ!」――。

韓国忠清南道天安市にあるあるマンションの住民が、隣接する大学病院に向けてこのような抗議文を掲げた横断幕を出し、物議をかもしている。

韓国JTBCの番組「事件班長」が7月11日に報じた内容によると、住民たちは合計4枚の横断幕を掲げ、「昼夜を問わぬサイレンと換気装置の騒音で窓も開けられない」「昼は太陽の反射光、夜は照明の光で生活できない」「病院は困ったときに助けを求める場所ではなかったのか。協力を求めても知らんふり。今やこれは戦争だ」などと記されていた。

この横断幕は2025年6月初旬から設置されており、住民らは同年5月に竣工した病院の新館建物を問題視している。新館建設以降、日照権の侵害、光害、騒音被害、交通混雑などに苦しんでいると主張している。

この一件を通報した人物は「マンションを宣伝するときは“病院が近くて便利”と言っていたのに」と苦言を呈した。実際、このマンションは近隣に大学病院があることを利点として宣伝しており、新館とマンションの竣工時期も近かった。病院側は2018年にはすでに建物の新築を知らせる横断幕を掲げていた。

このため、入居者も病院の存在を十分承知のうえで引っ越してきたのではないかとの指摘も出ている。この問題はネット上で広まり、マンション住民に対する批判が殺到した。あるネットユーザーは「じゃあマンションの周りに何があればいいんだ? 消防署も病院も学校も嫌って、何もなければ“不便だから作れ”って言うだろ」と皮肉った。

これに対して、住民側は「新館がオープンする前まではまったく問題なかった」と反論。ある入居者は「サイレンの音は理解している。ただ、換気装置のファン音と光害が24時間続くとは思わなかった」と語り、「事情を知らない人たちが我々を“集団エゴ”と批判するのがつらい。みんな家を売って出て行きたがっている」と訴えた。

マンションの入居者代表は「救急車のサイレン音にまで苦情を出したというのは誤解。本当に問題なのは換気装置の騒音と光害だ」と強調している。

病院側は「関係法規に則って建設し開業した。現在は住民の不便を減らすため追加措置を講じている」と説明している。

(c)news1

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