韓国の老舗重工業グループ「斗山ロボティックス」が4月29日、江原道春川(カンウォンドチュンチョン)市の高校で開催された「ESG先導経営学校型揚げ物ロボット実演会」に参加した。この学校団体給食用ロボットは、2時間で約500人分の揚げ物を調理することが可能だ。
江原道教育庁はESG(環境・社会・ガバナンス)活動の一環として、学校調理員の勤務環境を改善し労働強度を軽減させるため、学校に団体給食揚げ物ロボットの導入を推進している。
このロボットを使えば、6つの天ぷら用バスケットを同時に稼動することで、約500人分の揚げ物の作業を2時間以内に完了できる。ロボットが揚げ物モジュールの上段に設置され、油の交換や床の掃除も容易で、空間効率性が高く、従来の給食室に簡単に適用できる。
あわせて▽業界最高水準の安全性(PLE、Cat4)認証▽米国衛生安全機関NSFの食品衛生安全認証▽高い防水・防塵等級(IP66)――などを確保した。
一般的に揚げ物の調理作業は反復動作、油を含む蒸気などによって筋・骨格系や呼吸器の疾患、火傷などを誘発するが、このロボットの導入で調理作業の効率性と安全性が高まると期待される。
斗山ロボティクスのリュ・ジョンフン代表は「1カ月間のテスト運営で利用者の満足度が高かったので、他の給食現場での需要も次第に増えると予想される。団体給食市場が大きくなる傾向に合わせ、今後多様な調理関連ソリューションを開発することにより、調理作業の環境を改善し作業員の安全性を高めることに寄与していく」と話した。
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