
韓国のK-ビューティー流通企業「シリコン・ツー(Silicon Two)」が、自社が保有していた化粧品ブランド運営会社「PICKTONE」株式の半分を売却し、投資額の13倍にあたる130億ウォンの利益を得た。同社は保有株40万株のうち20万2000株を売却。売却代金は約130億ウォンで、2021年以降に総額約10億ウォンを3回にわたり投資したことを考えると、驚異的な収益率だ。
シリコン・ツーは2021年から段階的にPICKTONEに出資しており、現在の企業価値は約869億ウォン(初期比25.8倍)に上昇。株式評価額は1株あたり1000ウォン→6万4604ウォンと、実に64倍の伸びを示した。
シリコン・ツーは「PICKTONE投資は当社の代表的成功事例」とし、K-ビューティー業界における先見的投資戦略の成果を強調した。
今回の売却後もシリコン・ツーはPICKTONEの約29.7%の株式を保有しており、将来的な追加収益の可能性も高い。PICKTONEの主要株主構成は▽創業者のイ・ビョンフン代表:60.89%▽シリコン・ツー:29.7%――となっている。取引は10月31日に完了する。
PICKTONEが運営するスキンケアブランド「TOCOBO」は、動物由来原料や動物実験を排除したヴィーガン認証コスメとして、20~30代女性の間で人気を博している。「ドクターズコスメ」としても高い信頼を得ており、日焼け止めシリーズは累計販売800万個突破した。
日本、米国、ロシアなど30カ国以上でも商標登録しており、グローバル展開を加速している。シリコン・ツー関係者は「TOCOBOは独自のブランドアイデンティティとトレンドを反映した製品力で成長を続けている。今回の成果は当社の先制的かつ戦略的投資が有効であったことの証明だ。今後も有望なK-ビューティーブランドの発掘と育成を積極的に支援していく」と述べた。
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