韓国で高機能・高価格なプレミアムビューティ市場をめぐる競争が激化している。従来は百貨店を中心としたオフライン市場だったが、オンラインコマースプラットフォームの参入により、業界全体の構造が変化している。特に、購買力が高い30代から40代の消費者層(3040世代)をターゲットとした差別化戦略が展開されている。
CJオンスタイルは、10万ウォン以上の高機能化粧品から100万ウォンを超えるホームビューティデバイスまでを取り扱い、商品の使用方法や効果を詳細に説明するライブコンテンツが好評を博している。昨年10月と12月に放送された100万ウォン台のリフティング機器「REJURAN REJULIFT」は、全在庫が即完売するほどの人気を集めた。
一方、クーパンは高級ビューティ市場を狙い、昨年7月にスタートした「ロケットラグジュアリー」の拡張版として、専用アプリ「R.LUX(アルラックス)」を先月リリース。即日配送や無料返品サービスを強みに、LAURA MERCIERやLANCOME、DECORTEといった多様なラグジュアリーブランドとのパートナーシップを進めている。
また、宅配サービス「朝一配送」で独自の地位を築いている「カーリー(KURLY)」は、20万~30万ウォン台の高級ブランド「CLE De Peau BEAUTE」を中心にプレミアムビューティ商品の取り扱いを強化している。CJオンスタイルとの連携も進め、昨年11月にライブ配信を通じて同ブランドを両社で相次いで販売した。
業界関係者によると、3040世代が「スローエイジング」や「ホームエステ」といったトレンドに敏感に反応しており、プレミアムビューティブランドの需要が急増している。プラットフォーム間の競争は激化しているが、ブランドにとっては百貨店以外の販路が増え、顧客層の反応を多角的に把握する機会が広がっているという。
(c)MONEYTODAY