
ソウル大学校歯学部出身の歯科医、イ・スジン氏(58)。かつては高収入を得る歯科医院経営者であり、クリエイターとしても活動してきた人物だ。そのイ・スジン氏が、歯科医院の廃業後、生活苦に直面している現状を自らのSNSで明かした。
イ・スジン氏は、ソウル市江南区清潭洞で歯科医院を運営していた。歯科開業後、総売り上げが4億ウォン台に達する勢いだった。新たなインプラント技術を導入し、3カ月で約6億ウォンの借金を完済し、1日に1億ウォンを稼いだこともあったという。しかし、新型コロナウイルス流行以降、中国人患者や海外からの著名人客が途絶え、収入と支出のバランスが崩れたことで経営が悪化。2024年5月に閉院した。
イ・スジン氏は最近、自身のSNSに「58歳を迎える気分は?」と書き出し、「この年でバスに乗り、飼い猫の治療費を心配することになるとは夢にも思わなかった」と吐露した。「懸命に生きてこなかった時期はほとんどない」としつつも、「いつの間にか墜落し、ようやく地上にはい上がって、ただ神だけを見つめている」と心境をつづった。
さらに、娘がアルバイト代で食事をごちそうしてくれたことに触れ、「一度くらい母親にぜいたくな気分を味わわせたかったのだろう。最後に娘から『ママ、もう終わったの?』と言われ、胸が痛んだ」と打ち明けた。
現在、イ・スジン氏は神学校に通いながら伝道師として活動し、自身が開発した製品の販売も手掛けているという。ただ、「ストーカー被害で歯科医院を閉めたとはいえ、娘はなぜ母が歯科を続けず神学校に通うのか、なぜ以前のような暮らしができないのか理解できないだろう。私自身も一生歯科を続けると思っていた」と、娘への申し訳なさを語った。
イ・スジン氏は「貧困の悪霊もいずれ退くと信じている。年を取ることは怖くないが、現実がつらいからこそ、希望に満ちた2026年を待ち望んでいる」と前向きな言葉も残した。
(c)news1

