韓国大統領執務室が移転して1週間を迎えた16日、執務室近くのソウル市龍山(ヨンサン)区の新龍山駅一帯が一時、マヒした。同日午前、出勤時間帯に全国障害者差別撤廃連帯の代表が8車線道路を占拠して集会を開いたためだ。
デモ隊が三角地(サムガクチ)駅への道路上でデモ行進し、化粧品会社「アモーレパシフィック(AmorePacific)」本社前の横断歩道で止まった。これにより、片側車線が全面的に遮断された。車の運転手たちはクラクションを鳴らし、デモ隊に向かって「デモを止めろ」と大声を上げた。
ソウル市鍾路(チョンノ)区の大統領府一帯に集まっていた「一人デモ」をする人たちも、龍山に移ってきた。デモの参加者たちは「大統領、私の話を聞いてください」とマイクを持って歌を歌ったり、ピケット(手持ちプラカード)を首にかけて執務室に向かって頭を下げたりした。
龍山区一帯のデモ申請も日増しに増えている。
警察庁がキム・ドウプ議員(国民の力)に提出した「国防部庁舎半径1キロ内の集会申請現況」によると、先月18日から今月25日まで、龍山警察署に申請された集会は272件で1日平均7.16件に達する。それまで「デモメッカ」と呼ばれた地区を担当する鐘路署に、同じ期間受け付けられた集会は計167件だ。
このように大統領室執務室移転に伴い、デモ隊が龍山に次々集まってくると、市民の不満も表面化している。「毎日こんなことがあるとストレスだ」。住民らはこう口を揃えた。
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