2025 年 7月 3日 (木)
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「黒い半導体」韓国のり、世界を席巻中…恩恵受ける輸出2位「大象」

2025年1月14日、ソウル市内の大型マート(c)news1

「黒い半導体」とも呼ばれる韓国産のりが、水産物輸出の稼ぎ頭として脚光を浴びるなか、韓国輸出業界第2位の食品大手・大象(テサン)がその恩恵を受け、2025年下半期の業績改善が期待されている。

同社によると、2024年の海藻類加工品の売り上げは約1550億ウォンで、2020年の650億ウォンと比べて2倍以上の増加を記録した。韓国貿易協会によれば、2025年5月ののり輸出額は716億ウォンで、前年同月比2%増と堅調な成長を示している。

大象は現在、インドネシア、中国、ベトナム、米国、ニュージーランドなど30カ国以上にのり製品を輸出しており、国内では輸出実績第2位の企業だ。

業界で一般的なのは、中小規模の外注漁業者に依存して生産する方式だが、大象は全羅南道高興に自社の陸上養殖場を設け、原材料の安定供給体制を確立している。導入されている「半閉鎖型付着式」技術は、海水や日光といった自然環境を一部活用しながらも、気候変動や汚染を最小限に抑える方式だ。

また2023年には「海藻類研究センター」を設立し、のりの品質管理やグローバル市場に合わせた製品開発を強化している。現地生産にも力を入れており、インドネシアでは年間約800トンを生産、ベトナムでも年間700トンの味付けのりやロールのりスナックなどを生産し、両国でそれぞれ市場1位のシェアを誇っている。

(c)news1

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