
プロ野球のKBO韓国シリーズ第1戦が開催された10月26日、ソウル・蚕室(チャムシル)野球場には私服警察が出動し、現場で「闇チケット」を取り締まった。
同日、野球場1〜7番ゲート前にはソウル警察庁の広報ブースが設けられ、「ボイスフィッシングを防ごう」と書かれたたすきをかけた広報担当者が、キーホルダーや靴アクセサリーなどのグッズを配布。来場者に向けて防犯キャンペーンを展開した。
今回の広報活動は、警察庁と韓国野球委員会(KBO)が結んだ業務協約に基づくもので、試合観戦の安全確保や犯罪予防、違法転売の根絶を目指す取り組みの一環だ。
ソウル松坡(ソンパ)警察署は混雑緩和と交通整理のため警察官を配置。さらに、刑事課の私服警察官5人も動員し、違法転売の現場摘発に当たった。スタジアムの大型スクリーンでは、警察庁制作のボイスフィッシング対策映像が、試合前と試合中に2回放映された。
この日、現場で違法転売とみられる行為が3件摘発された。球場周辺での「路上転売」の姿は見られなかったが、インターネット上では依然として高額でのチケット転売が横行していた。あるチケット取引プラットフォームでは、定価の5倍以上の価格でチケットが販売されていた事例も確認された。
LGツインズのファンである会社員(25)は、定価10万ウォンの入場券2枚を約50万ウォンで購入したと語る。「PCパン(ネットカフェ)でチケットを取ろうとしたけど、10分でほぼ完売。結局、オンライン取引サイトで並んだ。価格はどうでもいいから、とにかく手に入ればいいと思っていた」と話した。
(c)MONEYTODAY

