韓国で、事故や車両故障が原因で高速道路上に車を停車させた際、後続車が追突して起きる「2次事故」について、当事者の致死率を調べたところ、最近5年間で平均60%を超えることがわかった。
「最近5年間の高速道路交通事故および2次事故現況」によると、2017年から2021年までの5年間、高速道路で発生した交通事故は計9675件あった。このうち967人(10%)が死亡。このうち2次事故は計269件あり、162人が死亡した。致死率は平均60.2%で、1年当たり約32人が犠牲になっている。
2次事故を除いた一般交通事故は計9406件で、死亡者は805人(8.6%)。2次事故による致死率は、一般交通事故に比べて7倍ほど高かった。
韓国道路公社は、2次事故の人命被害を減らすため、2018年から車両事故・故障発生時の行動要領について「非常灯・トランク開放→安全措置→申告」から「非常灯・トランク開放→優先避難→申告」に改善した。
この問題について調べた与党「国民の力」のカン・デシク議員は「致死率が平均60%以上もあることを考えると、高速道路内の2次事故は、大型事故にもつながりかねない」と指摘。「国民の安全と生命を守るため、韓国道路公社、警察庁など関連機関が協力して対策を徹底しなければならない」と語った。
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