自動運転システムの急速な発達により、高性能車載CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサー(CIS)に対する需要が高まっている。これを受け、韓国サムスン電子やソニーなどの主要メーカーも、画質を高めた次世代製品を相次いで発表し、市場の先取り競争に乗り出した。
韓国自動車業界によると、車載用CIS市場は自動運転システムの発達で堅調な成長が予想されている。
CISは、カメラのレンズを通じて入ってくる光を電気的な映像信号に変えるシステム半導体だ。低電力で実現できるという特性があり、スマートフォン、自動車、セキュリティなどさまざまな分野で需要が増加する傾向にある。
特に車載用CISは、自動運転車の核心技術であるADAS(先進運転支援システム)、インキャビンなどの発達による需要の増加という恩恵を受けている。ADASはカメラ、センサー、レーダーなどを通じて車両が自ら周辺環境を認知し、制御するシステムだ。インキャビンはドライバーと同乗者の状態をリアルタイムでモニタリングするカメラだ。
市場調査会社「Yoleグループ」によると、車載用CIS市場は2022年に21億8600万ドルだったのが、2028年には36億2700万ドルへと年平均8.8%成長すると予想される。同期間のCIS全体の年平均成長率である5.1%を上回るとみられている。
これを受け、世界のCIS市場で競うサムスン電子やソニーは最近、次世代製品を相次いで発表している。
2021年から車載用CIS市場に進出したサムスン電子は今月初め、車両前方に搭載する「アイソセルオート1H1」を公開した。アイソセルオート1H1は2.1マイクロメートル(μm)ピクセルサイズに830万画素を実現したのが特徴だ。
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