2024 年 11月 26日 (火)
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「高い割引率」実は定価が水増しだった…消費者心理につけこむ「詐欺割引」が韓国で横行

オンラインeコマースキャプチャー(c)NEWSIS

韓国で物価高が進む中、安い商品を望む消費者心理を悪用し、詐欺的な「割引」が横行している。最近は中国の業者まで加勢し、堂々と悪質な詐欺割引の手口を使うショッピングモールも登場している。

統計庁によると、消費者物価指数項目の中でも「衣類と靴」は、5月の前年同期比で物価上昇率が2.5%だった。

2022年11月に前年同月比で上昇率が5.1%を記録して以降、今年4月まで18カ月間にわたり5%以上が続いていた。先月になってようやく物価上昇率が2%台まで下がり、一服した状況だった。

物価上昇が続く中、消費者は自然と安い商品を探すことになるが、最近はこうした心理を悪用してeコマースプラットフォーム内でごまかしや詐欺的な販売手法が見受けられる。

オンラインとオフラインで同時割引のキャンペーンを展開するA企業の例を挙げる。この企業はオンラインショッピングモールで、定価27万9000ウォン(1ウォン=約0.11円)の女性用ロングブーツを71%割引の7万8320ウォンで販売すると掲載した。

しかし、この商品を、別のファッション・バーティカル・プラットフォームで見ると、正常価格13万3000ウォンと登録されていた。53%割引後の最終購買価格は6万ウォンで、A企業が運営するモールよりも1万8000ウォン以上安かった。

正常価格を実際より高く膨らませ、割引率が高いふりをして販売するのは、オンラインショッピングが流行する以前から流通業界ではよくある慣行だったとされる。

オンラインショッピング利用が盛んになり、プラットフォーム間の競争が激しくなる中で、企業側が顧客を引き込むための「餌」として、高い割引率を掲げているとの指摘が上がっている。

(c)NEWSIS

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