2025 年 4月 22日 (火)
ホーム国際「餃子の形」で特許取得の韓国企業に中国激怒…「また我々の文化を盗んだ」で“餃子戦争”勃発

「餃子の形」で特許取得の韓国企業に中国激怒…「また我々の文化を盗んだ」で“餃子戦争”勃発

CJ第一製糖のビビゴ餃子2種=CJ第一製糖(c)KOREA WAVE

韓国の食品大手「CJ第一製糖」が「ビビゴ(bibigo)」餃子の形状に関する特許を米国で取得したのに対し、中国が「自国の伝統料理だ」と反発している。米国での法的紛争の可能性も取り沙汰されるなか、CJ第一製糖の対応に注目が集まっている。

中国共産党機関紙・人民日報系「環球時報」は16日、自社の公式SNSアカウントに「呆れた!韓国企業が餃子の形に関する特許を申請した」というタイトルの投稿を掲載し、CJ第一製糖の餃子特許取得に関する内容を紹介した。

CJ第一製糖は今月8日、米特許庁からビビゴ餃子に関する特許を取得した。特許の対象は「二重の縞模様が繰り返される形状」で、特許の保護期間は15年間。このデザインは、大量生産時に発生しやすい餃子の端の破れを最小限に抑える効果があるとされている。

しかし、この特許取得を巡って環球時報は鋭い反応を示した。また、一部のネットユーザーは「なぜ韓国企業が中国の伝統料理に特許を出すのか」「韓国がまた我々の文化を盗んだ」「今後、中国企業が米国で餃子を売るには韓国企業にロイヤリティを支払わなければならないかもしれない」などの反応を見せている。

これに対し、CJ第一製糖側は「細い2本の縞模様が繰り返される形状を特徴とする餃子のデザイン特許」であり、「餃子カテゴリー全体に関するものではない」と説明した。

ビビゴ餃子は、CJ第一製糖の北米市場における主力製品だ。CJ第一製糖は2010年に米国市場に進出した後、米国人に親しみのある「ダンプリング(Dumpling)」という名称ではなく、韓国語の「マンドゥ(Mandu)」という名称で市場を開拓してきた。CJ第一製糖のビビゴ餃子は、昨年の米国市場で41%のシェアを記録し1位を占めた。前年比で3.5ポイント上昇し、人気が引き続き高まっている。

一部の中国メディアでは、餃子関連事業で今後、中国企業が米国市場に進出する際、法的な争いが発生する可能性があるという懸念も示している。

中国・河南省のテレビ系列「大象新聞」は「(CJ第一製糖側は)時計回りに包まれた14~16個の螺旋状のひだなど、餃子のデザイン的特性を具体的に規定した。それにより、同じデザインの中国の餃子は、米国で特許法上の権利侵害問題に巻き込まれる可能性がある」と指摘している。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular