韓国・ソウル高裁はこのほど、殺人などの罪に問われた男性(27)に対し、1審の懲役20年を破棄し、懲役23年を言い渡した。20年間のGPS(全地球測位システム)装着も命じた。
判決によると、男性は2023年6月、アプリケーションを通じて参加した飲み会で、「気分が悪くなることを言われた」として、被害者に対して5分間に80回以上、拳や肘で殴るなど無差別に暴行して殺害した。男性の行為は「特別な理由がない無作為殺人に該当し、特に非難する理由がある」とした。
男性は「極真空手」という武術を6年間学び、関連大会に出場して入賞したこともある。判決は「通常の程度を越える深刻な肉体的・精神的苦痛を加え、手法も残酷だ」と指摘した。
被害者は意識不明の状態で病院に搬送され、その後、死亡した。男性は過去、数回にわたって暴行事案で処罰を受けた前歴があり、累犯期間内に再び罪を犯した。
1審は「些細な理由で被害者を暴行して殺害しようとし、未遂に終わったが、業務妨害や財物損壊も犯しており、罪質が非常に悪い」とし、男性に懲役20年、10年間のGPS装着を命じた。
その後、被害者が死亡したため、検察が2審で、男性の罪状を殺人未遂から殺人に切り替えた。
(c)news1