2025 年 8月 9日 (土)
ホーム社会「食べるだけでカロリーゼロ」?…韓国で横行するインフルエンサーの“誇大広告”

「食べるだけでカロリーゼロ」?…韓国で横行するインフルエンサーの“誇大広告”

(c)news1

「これを知らないと後悔します。太る心配なし、カロリーリセット!」

これは人気恋愛番組に出演したインフルエンサーがSNSで紹介したダイエット補助食品の広告文だ。だが、実際にはこの製品は食品医薬品安全処(食薬処)により“その他加工品”として分類された一般食品であり、「食べるだけで痩せる」といった効能を謳うのは「食品等の表示・広告に関する法律」(表示広告法)に違反するおそれがある。

最近、SNSを通じて健康食品や医療関連製品に関する誇大・誇張広告が無分別に流通しており、消費者への注意が呼びかけられている。特に「健康機能食品」でないにもかかわらず、まるで効果が保証されたように見せかける事例が多く見られる。

さらに、企業が直接広告するのではなく、影響力のあるインフルエンサーが紹介する形をとって信頼性を高めている点も問題だ。これにより、事実と広告表現を消費者が区別しづらくなっている。

実際、news1の取材によると、SNS上には「麻辣湯1人前のカロリーがそのまま排出される」などの文言が使われた動画や投稿が複数確認されており、食薬処関係者や法律専門家も「100%誇張広告に該当する」と指摘している。

食薬処が7月7日から18日にかけて夏の休暇シーズンに備え実施した集中点検では、食品や医薬品など175件が虚偽・誇張広告として摘発された。このうち、約41%にあたる71件が“その他加工品”などの一般食品を、まるで健康機能食品のように宣伝した事例だった。

さらに、仮に健康機能食品であっても、食薬処の承認を超えた広告は違法となる。健康機能食品は、法律により広告前に自主審査機関による事前審査を受けなければならず、「体重が○キロ減る」「〇日で○キロ痩せる」といった体験談型広告も虚偽・誇張と見なされるおそれがある。

実際、登録者100万人を超える運動系ユーチューバーも、ある体脂肪減少用の健康機能食品について「革命的だった」と紹介し、体脂肪が10㎏減少したかのように読める動画を掲載した。しかし、食薬処が許可した機能性表示は「体脂肪減少を助ける可能性がある」というものであり、特定の減少量を保証するものではない。

韓国健康機能食品協会の関係者は「『何キロ痩せる』『カロリーをカットする』『◯日で変化がある』といった表現は審査基準に合致しない」と明言した。

食薬処は「製品購入前には、食薬処の認可・審査・認定を受けた食品・医薬品であるかどうかを、『食品医薬品安全ナラ』や『医薬品安全ナラ』などの公式サイトで確認してから購入するように」と呼びかけている。

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