2025 年 3月 31日 (月)
ホーム経済ゲーム「風の王国」から30年…韓国ネクソン大作「Khazan」、28日グローバルリリース

「風の王国」から30年…韓国ネクソン大作「Khazan」、28日グローバルリリース

ネクソン新作「Khazan」のプレイ画面=ネクソン提供(c)news1

約30年前、韓国の小学生たちは「風の王国」でRPGの世界に初めて足を踏み入れた。それを手掛けた韓国オンラインゲーム大手「ネクソン」が今、ハードコア・アクションRPGのトリプルAタイトル「The First Berserker: Khazan」をリリースする。過去と現在の技術・没入感は、まさに「天地の差」と言える。

ネクソンは本作「Khazan」を、同社の看板IP「ダンジョン&ファイター(DNF)」の“世界観拡張”を明言する初のタイトルと位置づけている。物語はDNFの悪神Khazanの起源を描く前日譚(ぜんじつたん)で、800年前のアラド大陸を舞台に、裏切られし将軍Khazanの復讐劇が始まる。

「Khazan」はソウルライク系の要素を色濃く取り入れており、高い難易度、緻密な戦闘設計、繰り返し挑むバトル構造が特徴だ。単なるクリック連打では通用せず、プレイヤーには戦術眼が強く求められる。

プレイ体験でまず感じるのは「重い打撃感」だ。斬撃音、血しぶき、敵が床に叩きつけられるエフェクトなど、すべてが物理的リアリティに満ちており、心臓に響くレベルの没入感を生む。

ネクソン新作「Khazan」のプレイ画面=ネクソン提供(c)news1

ビジュアル面では、写実的ではなく“セルアニメ風3Dグラフィック”を採用。これはDNF特有のアニメ調の感性を維持しながらも、グローバルのコンソール市場をターゲットにした選択だ。キャラクターの重力感や足音までも表現され、まるで実空間で動いているかのような演出が施されている。

また、地形を活用した“創造的な攻略”も可能だ。例として、近くの荷車を蹴って橋を作ったり、高所から敵を誘導して罠にかけるなど、プレイヤーの工夫次第で戦闘に幅が生まれる。

戦闘設計では、従来のRPGによくある“通常攻撃ベース”ではなく、「弾き返し」「直前回避」「カウンター」などを中心とした“攻防一体”のバトルを採用している。敵の攻撃に対しタイミングよく反応しなければ、戦況が一気に崩れる。

特に初心者には、スタミナ(気力)システムが大きな壁となる。スタミナが切れるとキャラは無防備なグロッキー状態に陥り、回避もままならなくなる。中にはスタミナ消費が少なく、素早く回復するボスも存在し、敵の行動パターンを見極める高度な対応力が求められる。

ネクソンは「Khazan」を、DNFユニバースをグローバル・コンソール市場へ拡張する第一歩と位置づけている。リリースは3月28日。

(c)news1

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