2024 年 12月 22日 (日)
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「音楽下手」も韓流人気歌手の曲を創作…AIが楽譜

「Genie.Re:La」ホームページキャプチャー(c)news1

1分53秒。韓国のアイドルグループ「TWICE(トゥワイス)」の「Talk That Talk」がデジタル楽譜に生まれ変わるまでにかかった時間だ。

音楽知識が全くない利用者も、和声学を知らない「音楽下手」も、人工知能(AI)の助けで簡単に楽譜を作って編曲できるようになった。韓国の音楽配信サービス「ジニーミュージック(Genie Music)」が公開した「Genie.Re:La」の成果だ。

Genieという音源をアップロードすれば、AIが即座にデジタル楽譜を描き、利用者が楽譜を編集して編曲できるサービスだ。ジニーミュージックはAIスタートアップジュースと協力して6月、ベータ版サービスを公開した。

「Genie.Re:La」サービスに加入してログインすればホームページ上段の「体験」で楽譜を生成することができる。あらかじめダウンロードしたMP3ファイルをアップロードすればいいが、音源はジニーミュージックからダウンロードできる。音源のダウンロード費用を除いた「Genie.Re:La」サービスは無料だ。

希望する音源をアップロードすると「AIが楽譜を生成中です」というメッセージが出て、五線紙に音符が自動的に記録される。楽譜編集ツールで白紙の楽譜にすぐ作曲できる「楽譜生成」機能もある。

楽譜が生成されれば「編集する」機能で編曲できる。この部分では基礎的な音楽知識が必要だ。全音符、2分音符、4分音符など音符と音の高さを利用者が追加できる。ただ、専門プログラムではなくサーバーで簡単に編曲できるという点で障壁は低い。

ベータ版にはないが、モーツァルト、ベートーベンなど20種類余りのスタイルで編曲できる機能も追加される予定だ。ボタン一つだけ押せばあっという間にアイドルの歌がクラシックスタイルに編曲されるわけだ。

楽譜は「私の楽譜」ページで保存することができる。ただ「Genie.Re:La」サーバーでのみ保存され、ダウンロードなど外部への持ち出しは不可能だ。現在までジニリラで生成された楽譜は1万8458部だ。

ジニーミュージックは、利用者が編曲した音源を売買できるよう、プラットフォームを年内に発売すると発表した。

カギは著作権問題だ。一部の音源は権利士の要請で楽譜に変換できない。実際にニュージーンス、IVE(アイブ)、ルセラフィムなど最新アイドルの新曲をダウンロードしてアップロードしたら、楽譜が生成されなかった。音源をダウンロードしてからアミューズメントが可能かどうかを確認できるという不便さもある。

(c)news1

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