2025 年 5月 8日 (木)
ホームエンターテインメント「韓流俳優と中2から交際」証言はAI偽造?…「未成年交際疑惑」で浮かび上がる“悪意のシナリオ”

「韓流俳優と中2から交際」証言はAI偽造?…「未成年交際疑惑」で浮かび上がる“悪意のシナリオ”

韓国の俳優キム・スヒョン氏(c)news1/MONEYTODAY

韓国の女優キム・セロンさん(今年2月死去)と俳優キム・スヒョン氏を巡る「未成年交際」疑惑が再燃している。キム・セロンさんの遺族側は「中学2年生の冬から交際していた」とする録音ファイルを公開し、故人の声だと主張。一方、キム・スヒョン氏側は「AIによる音声偽造だ」と真っ向から反論している。

録音を公開したのは、保守系ユーチューブチャンネル「カロセロ研究所」代表のキム・セウィ氏。ソウルで7日開いた記者会見で「米ニュージャージーで故人と10年来の知人が交わした会話だ」として録音の一部を公開した。

録音には、キム・セロンさんとされる人物が「キム・スヒョン氏とは中学時代から付き合い始め、大学進学後に別れた」「中2の冬に初めて関係を持った」などと語る内容が含まれていた。さらに「所属事務所の人間に裏切られた」との主張や、キム・スヒョン氏が他の女性芸能人との性行為を写真で見せたといった衝撃的な証言も収録されている。

だが同日午後、記者出身のユーチューバー、イ・ジンホ氏が別の記者会見を開き、録音ファイルの真偽に強い疑義を呈した。

イ・ジンホ氏によると、録音提供者の知人は別名「ケビン・オー」といい、イ・ジンホ氏にも接触しており、会話の内容がカロセロ研究所に提供されたものとは矛盾していたという。

イ・ジンホ氏が公開した別の録音には「スヒョン氏は成人後に交際した」「悪い人ではなかった」「未成年時代に会った事実はない」と、むしろスヒョン氏を擁護する内容が収録されていた。

さらに、音声分析の専門家による報告書は「録音音声はAI音声をもとにノイズや別人の声を重ねて作成された“合成音声”である可能性が高い」との分析結果が示された。

カロセロ研究所側は録音の信憑性を補強する目的で「録音提供者が何者かに襲われた」として、首元に刺し傷を負った写真を公開したが、これもフェイクと判明した。イ・ジンホ氏は「公開された写真はストックフォトサイトで販売されている2008年および2022年の画像だった」と指摘。傷の位置や撮影背景が一致することから「虚偽の主張で被害者感情を煽っている」と断じた。

イ・ジンホ氏は「録音提供者はキム・スヒョン氏側にも接触し、金銭を要求していた。複数の関係者に自分の都合の良い証言を作り分け、録音もそれに合わせて捏造していた」と証言している。また「AIを用いた“声の学習”を通じて、キム・セロンさんに酷似した音声を生成し、友人や関係者ですら騙された」と、ディープフェイク技術の危険性にも警鐘を鳴らした。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular