ソウル瑞草警察署は最近、韓国・国家情報院をドローンで撮影したとして、韓国滞在中の中国人を航空安全法違反の疑いで現行犯逮捕した。ただ警察当局はこの中国人を2日間だけ取り調べた後、釈放している。
この中国人は今月9日、ソウル市内の遺跡地「獻仁陵」(ホンインルン)でドローンを操作中、国情院の建物の一部を撮影した疑い。
一方で、今回の警察当局の措置に対し、韓国国内では「もし中国で韓国人が同様のことをすれば、反スパイ法違反容疑で収監されただろう」との見方が広がり、当局の対応に批判の声も出ている。
中国では昨年7月に中国では反スパイ法が改正され、軍事施設や主要国機関の周辺での撮影行為がスパイ行為として処罰対象に含まれた。今回の中国人容疑者の行為もこれに該当する可能性がある。中国では昨年、安徽省でスパイ容疑で50代韓国人が拘束されている。
韓国と中国の対応の違いに関し、ネットユーザーの多くは「韓国も対等な措置をとるべきだ」「国情院の建物を撮影したならスパイ行為と見なすべきだ」と怒りを示している。
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