2024 年 11月 29日 (金)
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「韓国型ハイパーループ」磁力で浮上、時速1200km走行…2040年導入目標

ハイパーチューブ概念図(全羅北道提供)(c)news1

韓国政府が「夢の移動手段」と呼ばれるハイパーチューブ(韓国型ハイパーループ)の開発を進めている。2025年には開発事業に本格着手し、2040年の導入を目指している。

国土交通省によると、政府は6月にロードマップを策定し、10月の予備妥当性調査を通れば3段階にわたって規模を拡大しながら関連技術を開発する。

ハイパーチューブは0.001~0.01気圧とほとんど空気抵抗のないチューブ内で、磁力で浮上させた列車を時速1200kmで走らせる新交通手段だ。2013年に米実業家のイーロン・マスク氏が公開した「ハイパーループ」と同じような概念で、世界各地で技術開発が進められている。

米国は2017年の無人試験で時速387㎞を達成し、2020年には時速172㎞の有人試験に成功した。欧州連合(EU)も長さ2.5kmの試験線建設に取り組んでいる。

日本はハイパーループと違いはあるが、東京―名古屋間で2027年開通を目指し、時速500km級のリニアモーターカー路線を建設している。

韓国もまた、韓国鉄道技術研究院が2020年にハイパーループを17分の1に縮小した模型試験で時速1019kmを記録した。

カギはグローバル市場の先取りだ。韓国高速鉄道「KTX」は世界4番目の高速鉄道だったにもかかわらず、先導技術が障壁になって輸出に困難を来した。

政府は予備妥当性調査を通過すれば、第1段階として全羅北道(チョルラプクト)で短い区間試験などを実施する計画だ。続く第2段階では12kmの本試験線路を建設する1兆ウォン(約1100億円)規模の事業を進め、関連技術を確保する。

さらに第3段階では、新たな敷地を選定して路線を建設する。政府はハイパーチューブの大まかな導入時期を2040年と見ている。

(c)news1

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