
カンボジアで韓国人を狙った誘拐・殺人・監禁事件が相次ぐなか、韓国の人気グループBIGBANGの元メンバー、スンリがカンボジアの「プリンス・シティ」と関係しているという疑惑が再び浮上している。「プリンス・シティ」は、カンボジアでリーディングルーム詐欺や違法賭博、誘拐・監禁などのサイバー犯罪が組織化している地域として知られ、多くの韓国人被害が報告されている。
複数のオンラインコミュニティで10月13日、スンリが過去にカンボジアのクラブイベントで発言した映像が再拡散され、論争が再燃した。映像の中でスンリは「知人にカンボジアに行くと言ったら危険ではないか、なぜ行くのかと聞かれた。黙ってここに来てカンボジアという素晴らしい国を見てみろ。アジアで最も優れた国だ」と叫び、中指を立てるなど挑発的なジェスチャーを見せた。観客席では歓声と拍手が起こっていた。
また、スンリが立っていたステージの背景には「プリンスブリューイング(Prince Brewing)」という文字とともに「プリンスホールディングス(Prince Holdings)」とみられるロゴが映っていた。プリンスホールディングスは「プリンス・シティ」の運営主体の一つとされ、プリンスブリューイングもその傘下ブランドのひとつで、現地で醸造所兼パブを運営しているとされる。ただし、スンリとこれらの企業の直接的な関係は確認されていない。
一方で、一部のネットユーザーは「スンリがプリンスホールディングス系列のイベントに参加しているように見える」「プリンス・シティと深い関係があるに違いない」などと憶測を広げている。さらに「G-DRAGON(ジードラゴン)まで詐欺に関与させる気か」と批判的な投稿も見られる。
韓国外務省によると、2025年1〜8月のカンボジアでの韓国人誘拐通報は330件に達し、2024年の220件から50%増加。就業詐欺による被害者も144人と、前年(46人)から3倍以上に増加した。
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