2024 年 5月 15日 (水)
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「韓国でまん延する薬物使用」の実態、なんと下水処理場でわかった

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韓国にある34カ所の下水処理場で3年連続、違法麻薬類が検出された。覚醒剤メタンフェタミンが全地域で最も高い使用推定量を示した。合成麻薬MDMAも使用推定量が増加する傾向にある。仁川(インチョン)・釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)など港湾と、ソウルなどの大都市で、メタンフェタミンがより多く検出された。

食品医薬品安全処はこのほど、「下水力学基盤の違法麻薬類使用行動」を発表した。2020年から昨年までの3年間の調査結果を比較・分析した資料だ。

下水力学とは、下水処理場で試料を採取して残留麻薬類の種類と量を分析すること。下水流量と下水採集地域内の人口数などを考えあわせて、麻薬使用量を推定する。

下水処理場は全国17の市・道別の1カ所以上、人口全体の50%以上を包括できるよう選定した。メタンフェタミンやMDMA、コカインなど、国内への流入と使用が確認されている主な違法麻薬類7種について分析した。

その結果、34カ所の下水処理場で違法麻薬類7種のうち5種が少なくとも1回以上検出された。調査によって▽メタンフェタミンがすべての地域で最も高い使用推定量を示す▽MDMA使用推定量が増加傾向にある▽港湾・大都市地域の使用推定量が他の地域より相対的に多い――などがわかった。

代表的な違法麻薬類であるメタンフェタミンは、3年連続で34カ所すべてで検出された。1000人当たりの1日平均使用推定量は約20mg前後。

MDMA使用推定量については1.71mg(2020年)、1.99mg(2021年)、2.58mg(2022年)と年々増加している。検出された下水処理場も、34カ所のうち19カ所(2020年)、27カ所(2021年)、27カ所(2022年)と増加傾向にある。

MDMAを服用すれば、10年以下の懲役または1億ウォン以下の罰金となる。

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