「非常戒厳」宣布に端を発する景気低迷で、韓国では多くの自営業者が苦境に陥る。そんな中、忠清南道洪城郡で中華料理店の店主が常連客に救われたというエピソードが注目を集めている。
自営業者向けのオンラインコミュニティ「痛いから社長だ」に投稿された店主の話によると、週末の売り上げが低迷し、店の経営に暗雲が立ち込めていたという。普段、平日は地元住民や近隣の会社員が利用していたが、週末には洪城の中心部などから客が来ないと売り上げを確保できない状況になった。
そんな中、先週末には奇跡的な出来事が起きた。イチゴ農家を営む常連客が仲間を連れて来店したほか、別の常連客も家族を連れて訪れ、さらに近隣工場の従業員たちが集団で訪問したのだ。常連客は店の人気メニューである「三鮮チャンポン」を仲間に薦めたり、店の味を褒める姿が見られ、店内は活気に満ちた雰囲気となった。
店主は、突然の盛況に驚きつつも感謝を口にし、「常連さんたちが店を支えてくれて本当に感動している。スタッフも活気づき、満席の店内を見ると本当に温かい気持ちになる」と投稿を締めくくった。この感謝の思いから、常連客へのサービスをさらに充実させようと決意を新たにしているという。
この投稿には他の自営業者からも多くのコメントが寄せられた。「味が良いから人が集まる」「常連を作るのも店主の才能」「この話を聞いて元気が出た」といった応援の声が上がり、厳しい経営環境の中で奮闘する店主の姿勢に感動する反応が相次いだ。
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