グローバルな景気低迷で新しい成長動力の発掘が切実に求められている韓国ネット大手のネイバーとカカオが、次世代コミュニティに先を争って参入した。ポータルメッセンジャー代表企業として「コミュニティ」能力を構築して「共通の関心事」をベースとしたオープンチャットサービスに精魂を込めている。
ネイバーとカカオともに「関心事コミュニティ」を共通の新事業として掲げた。
ネイバーのチェ・スヨン代表は就任後、これまで共通の関心事をベースとした次世代コミュニティを新事業として強調してきた。カフェ、バンドなどユーザーが集まるコミュニティプラットフォーム運営に成功してきたノウハウで、リアルタイムで「バーティカル(需要オーダーメード型)」なテーマでコミュニケーションすることに焦点を合わせている。
ネイバーは9月、ソウル首都圏での豪雨で気象情報が発表された時、ネイバーモバイルのホーム画面検索窓下段に「情報提供トーク」サービスを開設し、10万件を超える情報が提供された。人気ドラマのドラマトークを運営し、数十万件のトークが飛び交うなど、オープンチャットサービスの成功可能性を示した。
また、9月末、スポーツ中継を見ながら自由に討論できる「オープントーク」と「イシュートーク」を開設し、本格的なサービスを開始した。オープントークチャットルームは2000に達し、40%以上が30歳以下の若い層だ。
カカオも「国民メッセンジャー」カカオトークを、関心事をベースとして、知らない人同士のコミュニケーションに成長させるための改編作業に着手した。9月には一部オープンチャットルームに広告を試験適用した。
カカオによると、オープンチャットの日刊活性化利用者数(DAU)は900万人に達する。オープンチャットは利用者が望むテーマで自由にトークルームを開設できるのが特徴だ。カカオはオープンチャットを、関心事ごとに知らない人同士をつなぐサービスに拡張するという意志を表明している。この一環として別途のオープンチャットアプリ「オープンリンク」を発売しグローバル市場に進出するという計画だ。
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