
韓国産ビールの中国向け輸出が2025年、前年比401%も急増し、輸出統計上で「大躍進」を見せた。その背景には、韓中関係の回復に伴う「限韓令」(韓流制限令)緩和の期待感もあるが、実際の主因は「ブルーガール(Blue Girl)」ビールの輸出経路変更にあると指摘されている。
韓国関税庁の貿易統計によると、2025年1月〜11月累計で中国向けビール輸出は1448万ドルに達し、前年同期比401.3%増という驚異的な伸びを記録した。この数値は、同年最大の輸出先であるモンゴル(2167万ドル、46.5%増)に次ぐ第2位に相当する。
表面上は、2016年から続いていた「限韓令」解除の効果で中国市場が再開されたように見える。しかし、業界関係者によると、中国への直接輸出は依然として微々たるものにすぎないという。
実際の輸出急増は、OBビールが製造するドイツブランドのラガービール「ブルーガール」が、これまでの香港直送から「中国経由」へルート変更されたことに起因する。
「ブルーガール」は、香港のトップシェアを18年以上維持している代表的なビールで、OBビールがOEM形式で製造し、香港のJebsenグループが販売している。
しかし近年、流通経路の一部が変更され、香港へは中国を経由して輸送される形に変わった。そのため、これまで「香港向け」とされていた輸出分の一部が「中国向け」として記録された格好だ。
2025年の香港向け輸出額は1081万ドルで前年比55.1%減少。一方、中国向けは急増したものの、両者を合算しても約2500万ドル程度で、前年の合計(約3000万ドル)には届かないとみられている。
これは「中国市場の拡大」というよりも、貿易統計上の“見かけ上の増加”にすぎないというわけだ。
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